Durvalumab Plus Platinum-Etoposide in Extensive-Stage Small-Cell Lung Cancer:Outcomes in Age, Sex, and Platinum Subgroups From the Phase 3 CASPIAN Study.
Reinmuth N et al.
Clin Lung Cancer. 2025 Dec;26(8):626-641.
PMID:40887341.
Abs of abs,
CASPIAN試験において、未治療の進展型小細胞肺癌を対象に、初回治療としてデュルバルマブ+エトポシド+カルボプラチン/シスプラチン併用療法は、EP単独療法と比較して全生存期間を有意に改善した。今回はCASPIAN試験からの探索的サブグループ解析結果を報告する。CASPIAN試験から年齢、性別、計画プラチナ製剤によるサブグループで全生存期間と安全性を、年齢別患者報告アウトカムを解析した。537例(デュルバルマブ+EP群:n=268、 EP単独:n=269)のうち、70歳未満と70歳以上はそれぞれ80.6%対19.4%、男性と女性は69.6%対30.4%、プラチナ製剤別ではシスプラチンが25.1%、カルボプラチンが74.9%であった。70歳未満患者における全生存期間のハザード比は、デュルバルマブ+EP群:0.71[0.58-0.88]、EP単独群:0.74[0.49-1.11]であった。男性対女性では0.76[0.62-0.95]対0.60[0.42-0.84];シスプラチン投与群とカルボプラチン投与群では、それぞれ0.65[0.45-0.94]対0.74[0.60-0.91]であった。デュルバルマブ+EP併用療法では、グレード3/4有害事象(AE)発生率はサブグループ間で同等であった。重篤なAEは70歳以上患者で70歳未満患者より頻度が高く、免疫介在性AEは男性より女性でより多く認められた。デュルバルマブのEPへの追加は、いずれの年齢サブグループにおいてもPROに悪影響を及ぼさなかった。これらの知見は、進展型小細胞肺癌に対する初回標準治療としてデュルバルマブ+EPの使用を支持する。高齢者集団を対象とした追加試験が有益である。
感想
CASIPAN試験は、進展型小細胞肺癌にプラチナ+エトポシド+デュルバルマブを行い予後改善を示した試験です。同様のコンセプトはアテゾリズマブでも示されており、どちらが支持されるかでメーカーがしのぎを削っています。最近解決しましたがアテゾリズマブが3w間隔であったり、シスプラチンが使えるかどうか、コストなどでわずかな差別化はされるものの意味ある差はないと考える人がほとんどだと思います。そもそもICI上乗せを超高齢でもするのか、PS不良でもするのかの方が大きな問題点です。
今回は年齢が細かく見られています。まず70歳以上のサブグループでは、ハザード比が0.74[0.49-1.11]で最初の全体報告[Paz-Ares L Lancet2019 PMID:31590988]のハザード比が0.73なので遜色ないようにみえます。しかし全体のOSは最初が曲線がかさなり後から開く形をしています。一方今回の70歳以上はほとんど引っ付いているように見えます(Fig1B)。70歳未満では全体試験と似たような形をしています。また65歳、70歳、75歳と切り方を変えたハザード比もでており、高齢になるほどハザードが1に近づくように見えます。本文の結論から反しますが、ICIの上乗せ効果はやはり高齢になるほど少なくなってくるということは言えると思います。
*話は変わりますが「肺癌認定医」の受付が始まっています。CBT方式で8月試験です。問題も臨床に即したもので、普通にやっていれば合格できそうです。資格は満たしていそうですが、初年は混みそうだから来年にしようかと迷っています。